脳梗塞の症状と日常生活で気を付けること
2023年10月06日
脳梗塞(脳梗塞)は、「脳血管障害の75%を占める、脳細胞の壊死を誘発する疾患」です。
脳梗塞とは、脳の血管が詰まり何らかの原因で脳の血のめぐりが正常の5分の1から10分の1くらいに低下し、脳組織が酸素欠乏や栄養不足に陥り、その状態がある程度の時間続いた結果、その部位の脳組織が壊死(えし)してしまったものをいいます。
細かい血管が詰まるラクナ梗塞、太い血管が詰まるアテローム血栓性脳梗塞、心臓や頸動脈にできた血栓が循環してきて脳血管が詰まる心原性脳塞の3つに大別されます。
また、前兆として、一時的に脳血管が詰まり、24時間以内に詰まりが消失する一過性脳虚血発作(TIA)が、脳梗塞患者全体の3割にみられます。
原因としては、高血圧、糖尿病、脂質異常症や飲酒、喫煙などが挙げられます。
症状は、
めまい、ふらつき、構音障害(舌がもつれるような発音)、視力障害(片方の視力消失、物が二重に見えるなど)、片手・片足、顔半分の麻痺やしびれ
などです。
日常生活では、以下に注意しましょう!
・禁煙をおすすめ。喫煙は高血圧や脂質異常症のリスクを高めます。
・ビタミンKを含む薬(骨粗鬆症薬など)や食品(とくに納豆、青汁など)は薬の作用を弱めるため、抗凝固薬を服用中は避ける必要があります。
・定期的な水分補給が大切です。脱水症状になると血液の流れが悪くなり、血液の粘度が増して血管が詰まりやすくなるからです。
・歩行補助用具などの福祉用具の利用、手すりの設置などの住宅改修で、自力で動ける範囲を拡大するようにします。