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褥瘡、読み方は「じょくそう」 症状は?原因は?

2023年10月04日


褥瘡は「寝たきりや車いすの状態で起こりやすい皮膚の損傷」です。
読み方は、じょくそう、です。

持続的な圧迫によって、組織の血流が減少・消失し、虚血状態、低酸素状態になって、組織の壊死が起こった状態です。
寝たきりや麻痺などで体位を変えられない人にできます。
腰の仙骨部や足の踵の部分、骨が突出している部分など、圧迫を受ける部分に現れます。
栄養不良状態があると創(傷)が治りにくくなり、慢性化しやすくなります。
汗や失禁などの身体の汚れ、栄養状態の悪化、他の疾患によって活動性が低下していることなども発症の原因です。
重症化する前に対処することと、予防が重要です。


症状は、以下のとおり。
【初期】
 皮膚の発赤、ただれ、内出血、水疱(すいほう)(水ぶくれ)
【重篤期】
 皮下脂肪への傷の拡大、膿瘍、壊死、骨の欠損
【合併症】
 むくみ、敗血症、低たんぱく血症


高齢者は、特に注意が必要です!
①老化のため、皮下脂肪・筋肉量が低下し、血管自体ももろくなっており、褥瘡ができやすい
②重症化すると手術も成功しにくいため、予防や早期治療が重要


日常生活では、以下に注意しましょう!
・体位変換や福祉用具の使用により、体重による圧迫を分散
・入浴ができない場合は清拭により皮膚の清潔を保持
・低栄養も褥瘡の発生要因となるため、高たんぱく、高カロリー、高ビタミン食で栄養補給
・発生している褥瘡については、医師や看護師による適切な処置が必要
・家族や介護者に、褥瘡予防のための介護知識やスキルを指導したり、必要なサービス導入を提案したりして、二次的発生を防ぐ

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