ツボの実際の凄い話ー顖会(しんえ)(鍼灸師 中山)
こんにちは
施術家の中山です🐲
ツボにまつわる魔法のようなエピソードは、鍼灸の本を読んでいると数多く目にします。
中国の古典や、言い伝えも含めその中には本当かどうか分からないものも多く存在しますが、同時に、紛れもなく本当らしいというエピソードも多数あります。
私個人的には、昭和の日本の巨匠達は、かなり手堅く詳細に、かつ慎重で控えめな姿勢で記録を残している方が多く、私自らで試してみても再現性があるものが非常に多く感じられます。
さて、今日は灸の澤田流の第一人者で巨匠の代田(しろた)さんの手記から、驚くべき文献があったため、ご紹介します。これを読んだときは私はまだ学生でしたが、非常に驚いたことを覚えています。
文献によると、代田さんのところに、記憶喪失になって何か月も経つ方が来たらしいです。
確か、現役の若い教師さんだったかと思うのですが。
そこで代田さんは、顖会(しんえ)という頭のツボに灸をすえたらしいです。
そうして治療していくと、何回目かで記憶喪失の方の記憶が段々戻ってきました。
そして、最終的にはすっかり記憶が戻り回復したらしいです。
ちなみに、代田さんは癌と診断された方も、何人かは灸治療を行っていくと寛解した例があった記述がありますが
「癌と診断された人に対して、灸をしてもうまくいかなかった人と、上手く完治した人が何人かいた。しかし私が思うに、完治した人はきっとおそらくは本当は癌ではなかったのだろう」
と、非常に控えめにコメントしています。
代田さんは、その他の事例においても文体から、非常に控えめな性格が窺えるように私個人的には感じます。
いずれにしても、顖会(しんえ)への灸は、記憶喪失を治したことは
ツボの驚くべき事例だと言えるでしょう。
今日もお読みくださってありがとうございました🌻🐲