細菌と人の身体(鍼灸師 中山)
こんにちは。
施術家の中山です🦕
日本の古来からの文化の象徴的な言葉のひとつのとして弥栄という言葉があります。
八方全てのもの、自分と異質なものも含めて、
様々なものと共に調和し栄えていくということです。
これは、現代医学の観点からみると非常に分かりづらい側面でもあります。
しかし、人体を自然物と捉えた観点から見ると、この日本古来からの考え方は非常によくあてはまります。
人体を自然物の一部、小宇宙として捉えて見ることは東洋医学の基本であり本質でもあります。
東洋医学の正規の教科書には大抵、最初の最初に大原則として書いてあります。
さて、世界には多種多様な細菌がいます。
100度近い火山性の温泉の中に好んで住む細菌もいれば、深海の奥深くを好む細菌、また、飛行機も時々しか飛ばないような高度1万メートルのところを好んで住む細菌さえも近年発見されています。
また、その能力も多種多様です。また、未知の菌は山ほどいると推定されています。
またさらには、その菌の数とは比べ物にならない数と種類の、多種多様なウイルスもいます。
ウイルスというともはや世の中には、恐ろしい病原性のものというイメージかと思います。
しかし、実際は種類からみると、研究用の人工のものは別として、天然のものは人にとっては非病原性のものが多いと思われます。ただいずれにしても、これら天然の細菌やウイルスは、研究にしてもまだほとんど未知の世界のようです。
ただはっきりとしたこととして、人の身体の中には、そういった細菌がいるからこそ、人は生きていられます。
細菌と聞くと忌み嫌う人の方が多いと思いますが、細菌のおかげで人は生きているという厳然とした側面があります。
むしろ、人の身体のなか、細菌が存在しているから、人は皆生きる事ができているのです。
その代表的なものとして、誰でも聞いたことがあるであろう「腸内細菌」があります。
次回はその腸内細菌についてお話します。
今日は、人も自然界も細菌等がいるから生きていられるということ、人も、様々な生物も、同じ時間だけ地球上で過ごし、成長・進化し、共に栄えていっているということを、なんとなくでも知っていただけたら幸いです。
今日もお読みくださってありがとうございました🏵️🦕