免疫力を表す数字(鍼灸師 中山)
こんにちは。
施術家の中山です🦡
普段よく「免疫力」という言葉を聞くと思います。
ただ、実際「免疫力は何か?」と聞かれると、いまいち抽象的でよく分からない人が多いのではないでしょうか?
もちろん「免疫力」は様々な要素が絡んで、様々なものが機能しています。
ただし、臨床で免疫系統を述べるとき、それらは空想や抽象的なものではなく、実際に形と名称を持ったもので話が進められます。
また、臨床の治療では、免疫力を一定の目安の数値として把握し治療していくのが普通です。
その一定の目安の数値とは、「白血球数」です。
白血球だけでも、話すと何冊も本が出来るほど深いものなので、今日はざっくりとお話しますが、白血球の中の種類の「好中球」と「リンパ球」がどのくらいあるのかである程度は免疫力の強さの判断が出来ます。
一般的には菌と戦う時は好中球が対応し、ウイルスや癌細胞と戦うときにはリンパ球が対応します。
そのため、例えばリンパ球数が少ないと全般的にウイルス負けやすいですし、逆にリンパ球自体が元気な状態で、なおかつ数も多ければ、全般的なウイルスに対しての「免疫力が強い」と言えます。
リンパ球に関して言えば、過度の肉体疲労でも減少しますが、精神的な疲労でも大きく減少します。
この数値を普段からモニタリングしておくと、どのような時にどのくらい感染症にかかりやすいかなどもかなり予測がつきます。
基本的に免疫力が健全な形で強ければ、発病前の段階で、気付かないうちに処理してくれていたりします。
逆に言えば、「健康に良いと一般的に言われている物、健康によいとされるサプリを食べていれば、それが何であれ、どのくらいの量であれ、免疫力を上げる」というのは、明らかに違うということでもあります。
習字がうまくなりたいのに、ひたすら腕立て伏せをして腕の筋肉をつけても、習字のプロフェッショナルレベルまで上手くならないは想像つくと思います。
それと似ていると思います。
また、何事も過ぎたるは猶及ざるが如しという側面もあります。
ここは、健康に関心ある人ほど陥りやすい落とし穴だと非常に感じます。
「免疫力」という言葉は、抽象的な言葉ではないということ。
免疫力の数値も、ある程度は明確に測れるということを今日は知っていただければと思います。
今日もお読みくださってありがとうございました。🌹🦡