「総理」と「首相」の違い
2024年10月17日
先日総理大臣が石破さんに変わりましたね。
ところで、「総理」と「首相」と２つの呼び方がありますがどう違うのでしょうか？
２つとも現在では同じ意味を持ちますが、違いとしては「首相」が中国にならった呼び名、「総理」が日本で作った呼び名だそうです。
そして、「内閣総理大臣」が正式名称です。
先に生まれたのは「首相」でした。
江戸時代に外国人が日本にやって来た時、外国の政治の代表者をプライムミニスターと呼んだそうです。これを日本語に訳す時に、中国で政治の代表者を意味する「首相」という言葉を当てはめたとのこと。元々は外国の政治の代表者を「首相」と呼んだということですね。
そして、明治時代に日本でも外国にならって内閣が組織された際に生まれたのが「内閣総理大臣」でした。
外国の政治の代表者を意味する「首相」を使うことに抵抗のある人がいたそうです。
しかし、その後に「総理」と「首相」は同じ意味で使用されるようになりました。
それは戦後の国際化に伴い、国の代表者同士が会談する時に相手のプライムミニスターを「〇〇首相」と呼ぶのに対して、日本の代表者を「〇〇総理」と呼ぶと国のトップ同士であることが分かりにくくなるという問題があったからだそうです。
そこで日本でも「首相」という呼び名が徐々に使われるようになり、現在「総理」と「首相」の2つの呼び名が存在するというわけです。
少しややこしいですが、正式名称は「内閣総理大臣」ということはしっかり覚えましょう！
