ヘルニア(鼠径ヘルニア)
2023年12月06日
放っておくと徐々に不快感が増す、脚の付け根の腫れます。
ヘルニアとは、身体の組織が本来あるべき部位からはみ出した状態を言います。鼠径ヘルニアは、本来おなかの中にあるはずの腹膜や腸の一部が脚の付け根にある筋膜の間から皮膚の下に出てくる疾患のことで、一般的には「脱腸」と呼ばれています。
初期の症状は、腹圧をかけたり、立ち上がったりしたときに脚の付け根がふくらむ。嵌頓(元に戻らないこと)した場合は急いで手術をしないと命にかかる場合がある。乳幼児はほとんどが先天的なものだが、40歳以上の発症では引っ越しや工場で重いものを運搬したり立ち仕事だったりと、職業によるところが大きいです。
便秘症の人、肥満の人、前立腺肥大症の人、せきをよくする人、妊婦も注意する必要があります。
症状は以下のとおり。
【初期】
●脚の付け根・下腹部の柔らかい腫れ(押すと引っ込む)
【中期】
●脚の付け根・下腹部の不快感・違和感
●痛み
【重度】
●脚の付け根・下腹部の硬い腫れ(押しても引っ込まない)
●腹痛
●吐き気
●嘔吐
日常生活では、以下に注意しましょう。
・前立腺肥大など発症の原因となりそうな疾患は治療することが大切です
・一般的に散歩などの軽い運動は、手術翌日から行うことができるので、習慣づけます
・減量や禁煙をすすめます
・重たいものをもつなど、腹圧を高めるような動作に注意します
・食物繊維の多い食事などで、便秘の解消に努めます
・適度な運動を生活の中に取り入れます