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O157(腸管出血性大腸菌感染症) ちょうかんしゅっけつせいだいちょうきんかんせんしょう

2023年11月22日


毒性が強く、高齢者では重症化することもある腸炎です。

O157をはじめとした腸管出血性大腸菌はヒトに下痢を起こす大腸菌のひとつで、ベロ毒素を産生します。
この菌はウシの大腸に住んでいて、その腸内容物に汚染された食べ物(生または加熱不十分な牛肉、内臓、サラダなど)や水、手指を介して口から感染します。
大腸菌のほとんどは無害だが、中には下痢を起こすものがあり、O157はその一つです。
毒性が強く、腸炎の中では最も注意を要する疾患の1つで、また少ない菌量で感染するため、感染した人から人へ二次感染する(接触感染)ことが多いです。
溶血性尿毒症症候群や脳症などの重い合併症を起こすことがあり、毎年死者も出ています。
国内では監視が必要な3類感染症に分類されています。

症状は、
●激しい腹痛
●発熱(軽度)
●下痢
●水様便
●血便
●典型的な症状の現れ方は、3~4日の潜伏期間の後、激しい腹痛と水分が主体のシャーッと出る便(水様便)が頻回に起こり、1~2日後には血の混じった下痢(血便)が出現。
38℃以上の高熱が出る人は少ない
●抵抗力のある成人では、感染しても自覚症状がほとんどなく、軽い下痢で終わることも少なくない。
その場合でも、便には菌が混じって排泄されているので、感染を広げないための予防が必要

です。

日常生活では、以下に注意しましょう。

・安静にして水分を補給し、消化しやすい食事を摂る
・本人や家族、介護者は食事前やトイレの後などに十分な手洗いを行う
・新鮮でも、生肉は十分に加熱
・患者の便を処理する場合(おむつの交換など)には使い捨てのエプロン・手袋などを使用
・できるだけ浴槽につからず、シャワーまたはかけ湯にする。浴槽に入る場合は、ほかの人とは別に入るようにする


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