喘息(ぜんそく) 慢性的な気管支の炎症 呼吸困難の発作で死に至る場合も…
慢性的な気管支の炎症 呼吸困難の発作で死に至る場合も…
発作性の呼吸困難、喘鳴、咳を繰り返す疾患で、慢性的な炎症が気道に起こり、気道の過敏性が亢進することがその原因と考えられています。
抗原の吸入、運動、感染、ストレスなどが喘息発作の引き金になります。
激しい動きをしたときや就寝時、早朝に起きやすいです。
ハウスダストなどのアレルギーや大気汚染、喫煙、ストレスなどが原因で、症状が長引くため、長期治療を行う必要があります。
気道の炎症が続くと気道壁の粘膜が過敏になり、喘息発作が起こりやすくなり、喘息発作の回数が増えると気道の狭窄が進み、さらに喘息発作が起こりやすくなってしまいます。
重症な喘息発作では死に至ることもあるので、なかなか収まらない、会話や歩行ができないなどの場合はすぐ医療機関に受診が必要です。
症状は、
【初期】●せき ●たん ●息切れ ●疲労感
【喘息発作時】 ●喘鳴(息をするたびにヒューヒュー、ゼーゼーといった音がする状態) ●呼吸困難
です。
高齢者の方は、特に注意が必要です。
①高齢者はとくに、COPDとの関連も考慮する必要があります。
②喘息がある人は高血圧の治療で使うβ遮断薬は使えません。
アスピリンや消炎鎮痛剤を含む湿布剤の使用で発作を起こすこともあります。
他疾患で受信する際には喘息があることを必ず伝えましょう。
日常生活では、以下に注意しましょう。
・喫煙は喘息を悪化させるため、禁煙をお薦め
・ほこりをためないよう、室内を清掃し、換気をよくする
・風邪にかかるとさらに炎症が強まるため、うがいや手洗いを励行
・インフルエンザワクチンの予防接種が有効な場合もある
・症状が安定している場合は、適度な運動で体力をつけましょう
・発作が起こったときに、吸入薬などの対処を行っても症状が改善しない場合は、受診が必要
気になることがあったら、早めにお医者様へ相談しましょう。