そもそもだけど、鍼は効くの?その3(鍼灸師 中山)
こんにちは
施術家の中山です🐳
前回、前々回に引き続き、「そもそもだけど鍼は効くの?」ということについてお話しします。
今回はちょっぴり長くなりますが、大事な側面だと私は思うのでしっかりとお話しします。
鍼と言っても単なるハリガネ1本にすぎないということ。
また、ツボからみると、人の身体は世界地図のようだということをお話しし始めたところでした。
ツボと世界地図とはどういうことかということをお話しします。
身体でツボのあるところというのは、多くのものが集中していたり、また、ものは集中はしていないけれど血などが通りづらかったりと、少し「特徴的なところ」が多いです。
さて高校の時に私は世界史を学びましたが、世界史を学んでいると、案外、王朝の最盛期と終焉のパターンは、だいたいいつの時代にも同じように感じます。
また、それと同時に「頻繁に争いの場所になる場所」や、「直接争いの場所とは離れているけれどキーとなる場所」もだいたい同じ。
例えばですが、
誰も人が住んでいない山奥で多少大きな地震が起きても、経済や政治や物流においては特に大きな被害はないですよね。
だけれど、ある程度大きな地震が起きたのがニューヨークのウォール街だったら、その被害と混乱が、遠く離れた世界中の経済や政治や物流にも波及しえますよね。
「経済」、「政治」、「物流」という文字を人体では、「身体を常に安定させるホメオスタシス」や、「脳からの様々な指令」や「血液などの循環」に喩えてみると良いかもしれません。
同じように、エジプトあたりにあるスエズ運河ってありますよね。
少し地理が特徴的な位置にある運河ですね。
広い北インド洋と大西洋を最短距離で結んでいます。
そのためこの運河を通らなければ大きくアフリカ大陸全体を迂回しないといけないほど半端ない遠回りになる。
このスエズ運河は地中海と、狭く長い海の道の紅海があります。
通りたくなくても、最短ルートでいくためには通らないといけない。
現代でも、飛行機では運べず大型の船でしか運べないほど大きく重く大量のもの、だけど毎日運ぶくらい大事なものって沢山ありますよね。
様々な理由で神経で伝達する形では運べない、血中という海路でしか運べないものって沢山あります。ホルモンも赤血球が運ぶ酸素のような。
この「絶対に通らざるをえない狭い運河」で大きな争いが起きたり、通行料が劇高になるとどうでしょう?
これまた、ここを使って成り立たせている世界中の様々な国々、ひいてはその国々の人々のお茶の間にも大きな影響が出ますよね。
また、この場合は世界中の国々に影響を与えますが、スエズ運河で問題が起きた時の影響とニューヨークで問題が起きた時の影響は、与える影響の範囲や産業もかなり異なりますよね。
これを細胞で考えると同じ事が言えると思います。
よく名前を聞くような有名なツボは、割とニューヨークだったり、スエズ運河だったりとそっくりだったりします。
どちらも小さな1点の問題が全身に影響を及ぼします。
ツボは問題が起きてないときは反応は特にありません。
問題があるときに反応を起こします。
鍼灸には様々な考え方と治療法がありますが、鍼灸治療が主に使うツボというものを見てみると、世界地図と似ている側面はかなりあると言えると思います。
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さて、それを踏まえて、次回は「そもそも鍼は効くのか」という話に戻ります💐🐳