腰を痛めるタイミング (鍼灸師 中山)
こんにちは
施術家の中山です🐠
同じ人が、「全く動作で」ものを持ち上げたとして。
ちょっとした違いで腰を痛めたり、痛めなかったりするということをご存知でしょうか。
さてこのちょっとした違いというのは何かというと
それは『思考している最中』ということです。
例えば、特に何も考えず無心で重い物を持ち上げることと
簡単な足し算の計算をしながら重い物を持ち上げることをすること
この2つのケースを比べてみると
簡単な足し算の計算をしながら重い物を持ち上げる場合では、腰の負担が倍増します。
このことは、少し不思議な事に思えるかもしれませんが、医学的に割とはっきりとエビデンスをもって明らかになっていることです。
先ほどの例は、簡単な足し算としましたが
応用して考えると、いつも以上にあれこれ考えながら作業したり、何か思い煩い事が多いときなども一層頭を働かせていることになりますね。
なので、そういう時は腰を痛めやすいとも言えます。
お読みになってくださっている方で介護職の方がいらっしゃったら、もしかしたら思い当たる節はある人も多いかもしれません。
ただ、介護職さんの場合はそもそもが立ち仕事だったり、移乗の動作などで腰への負担は非常に大きいと思いますので。そこに思考という最後の一藁があるかないかで痛めるかどうかは大きく変わると思います。
もちろんこれは腰に限らず、全身について同じことが言えます。
例えばデスクワークだと首などは酷使しますよね。また、人の身体には眼を動かすための筋もあります。
アスリートがケガしやすいタイミングなども関連は深いと言えます。
また当然、身体が疲れていると、背筋が伸びづらくなり、交感神経と副交感神経のオンオフのスイッチの切り替えも大きく低下し、整然な思考がしづらくなります。
単純に、ひどく疲れているときは、爽やかな良い気分で一日を過ごしにくくなりますよね。
もちろん「考えないぞ」って思っていること自体、かなり思考していますので。
様々なテクニックはないこともないのですが、そもそも疲れない身体を作ることがシンプルイズベストだと思います。
今日は、考えることと腰の負担の関りは非常に大きいということを知っていただければ幸いです。
今日もお読みくださってありがとうございました🌳🐠