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こんにちは
施術家の中山です🌻🦌


「化学物質」という言葉は使い古された言葉だと思います。
さて、では


例えばアセトアミノフェンなどの風邪薬は化学物質でしょうか？
洗濯用洗剤は化学物質でしょうか？
重曹はどうでしょうか？
葛根湯は？
理科の実験で生成された水も化学物質でしょうか？
では、山の天然の湧き水などはどうでしょう？
天然のダイヤモンドと工業的に生産されたダイヤモンドはどうでしょう？
バーベキューの時になどに使う固形の炭は？



実際は、化学物質という言葉はかなり曖昧です。
文脈や使う人によってかなり違う意味合いで使われています。
先ほどの医薬品から、水や炭までも、学問からみると化学的な物質でもあります。


ですがどちらかというと化学物質という言葉は世間一般的には、天然の物か人工の物かというなんとなくイメージやニュアンスで使われることも多いと思います。


言葉は生き物なので、どちらが正しい使い方ということは私は存在しないと思います。
ただ、身体への作用などからみると、何か特定の疾病を治す目的の治療として使う場合は、定義がしっかりとしたものを使う必要がある気がします。


和食や炭酸水など、なんとなく身体にいいイメージのものも、「健康にはいい」場合は多いです。

けれども、何か特定の疾病を治す「治療」目的の場合は、「なんとなく健康にいいもの」をなんとなくなイメージやランダムな頻度と量で摂ると逆に悪化することもあります。


例えば、人によっては、梅雨など湿度の高い日や台風で気圧の低い日に、「健康にいいから」という理由で強い炭酸水を沢山飲んだりすると、再現性を持って偏頭痛がくる人は多いと思います。


また、強い冷え症の人で血中のトリグリセリドという値が低い人は、場合によっては、ジャンクフードの代表的存在でもあるマックポテトや、背油たっぷりのラーメンを多量に食べることでも、冷え症への効果的な薬になることもあります。
（血中のトリグリセリドの値は比較的変えやすいというメカニズムの背景もあります。）


マックポテトなどを摂って冷え症が解消するということは、全体的な「健康の面で言うとマイナス」かもしれませんが、冷え症が解消するという「治療薬」になりえるということです。


単純に健康を保つための場合は、なんとなく身体にいいものを摂る事は良い場合が多いですが、健康への意識が高くなればなるほど「治療目的」と混同している人も多くみられます。


また、難しい病気の診断を受け、専門知識なく一生懸命に治そうとしている人も「健康法」と「治療目的」を混同している方が多くみられます。（その熱意は非常に素晴らしいと思いますが、本当に親身になってくれる専門家の助言などを受けると大きな効果が出てくると思います。）


先ほどの炭酸水の例をさらに付け加えると
偏頭痛のタイプの方は悪化しますが、筋緊張性頭痛の人は解消しやすくなるかもしれません。混在型の人は仕組みからみて頭痛がくる人が多いと思います。


（私が治療する場合は、偏頭痛であっても緊張性頭痛であっても、大抵は承山というツボなどの反応が強い方が多いので、そのあたりをまず精査します。頭痛は鍼灸治療の施術が最も安全で、なにより体質改善も含めた効果が高いと個人的には感じています。）


今日は、「化学物質」という意味と、そこからさらに、「健康」と「治療目的」の違いについてお話ししました。


なにか特定の病がなかなか治らなくて、食生活などからその糸口を探そうとしている方などは、このことを少し思い出して頂けると幸いです。



今日もお読みくださってありがとうございました🦌